

■製薬業界の動向
国際的な競合が激化する製薬業界では、2010年を皮切りに『新薬の特許切れ』が始まります。国の施策としてジェネリック医薬品を推進し、新薬メーカーは、特許切れ新薬での売上げ減少といった状況に陥ることとなり、新薬開発効率の向上が大きな課題となっています。
■これからは、CROと製薬メーカーの連携が不可欠!
CROとは臨床試験を製薬メーカーから請負う会社、言わば臨床開発のスペシャリストと言われる組織です。
現在、国内でのCROへの委託率は1割程度にとどまりますが、製薬会社からCROへの業務委託は今後益々拡大され、3〜5年後を視野に、米国並みの4割程度まで拡大すると予想されます。市場規模としては、およそ1,800億円という非常に大きな市場へと成長するでしょう。製薬業界の活性化には、新薬シーズを臨床ステージへ上げる製薬メーカーと、より信頼性の高い臨床データを得るCROの共存が必要不可欠となります。
臨床開発という、薬剤師の資格を活かせる新たなフィールドが広がっていくのです。

CRAは、医療機関で臨床開発試験(治験)が適正に行われているかを監視する仕事です。各医療機関で、医師から治験の進捗を確認し、症例報告書の収集、さらに内容の確認を行います。CRAの活動により、スケジュール通りの正確な治験が可能になります。
薬剤に関する知識が豊富で、コミュニケーション能力、情報処理能力がある方。
CRCは、被験者の立場から、治験が円滑に行われるよう治験業務の支援を行います。各医療機関で、患者さんに対する治験の説明や診察への同席、治験薬や症例などの情報提供、投薬中のケアなどが主な業務となります。
被験者に対するコミュニケーション能力が何よりも必要。また、被験者の微細な変化を見逃さない気配りも重要。
QCは、薬事法やGCP(治験の実施基準)を逸脱することなく、治験が適切に行われているかを確認する仕事です。主に治験実施計画書と実際に行われている治験の内容をチェックします。治験の質を一定のレベルで維持できるように調整する、重要な役割です。
計画書などドキュメントの内容を正確に把握、理解できる方。多くの人の間に立って調整できる方。
症例報告書のデータを入力し、データベース化する仕事です。さらに単なる入力ではなく、データの意味を理解した上で問題があればフィードバックを行うなど、薬学に関する広い知識が必要です。薬学知識とパソコンスキルその両方が必要な専門職です。
薬剤に関する広い知識を持ち、データを正確に読み取ることができる方。Word、ExelなどのPCスキル。
学術は、医薬品に関する情報を文献や学会情報などから収集し、医師や薬剤師、MRへ提供する仕事です。さらに、MRへの教育研修、病院への説明会実施なども行います。管理薬剤師は、医薬品情報の管理と、医薬品の在庫管理も行います。
薬剤に関する広い知識を持ち、さらにその知識を広げたい方。
厚生労働省などの承認・許可がなければ、開発した新製品を発売することができません 。薬事は、そのための申請資料の作成や、行政への対応業務を主に行う仕事で、非常にスペシャリティ度の高い業務といえます。
高い折衝能力が要求されます。また、状況に応じた柔軟な対応能力、海外への申請もあるので、高い英語能力も求められます。

製薬業界への憧れから、CROの未経験者募集に応募。1社目の面接では、職種についての知識不足から志望動機がうまく説明できず、不採用となってしまいました。そこで、モニターの仕事の流れ・必要な知識・心構えなどをあらためて理解していただいたうえで、新たに2社の面接に臨んで頂くと、2社ともに内定を獲得。未経験であっても、教えてもらうという受身のスタンスではなく、何が自分に足りないのか、そのために何をしなければならないのかを考え、勉強しているという点をアピールした点が成功したポイントです。

調剤薬局でかなりの経験を積まれていましたが、臨床開発職種へのキャリアチェンジを決意され、転職活動を行われていました。細かい仕事をコツコツとやっていく事が得意と自己分析されていたので、QCをご提案しました。年収はダウンしましたが、未経験者募集ではある意味仕方のないことだと思います。QCのキャリアを積んでいけば、年収も以前よりアップできると思います。
製薬業界への薬剤師の方のキャリアチェンジはいろいろな可能性が考えられます。病院、調剤、OTCでのそれぞれの経験やご自身の考える製薬業界でのキャリアプランによっても変わってきます。いろいろな可能性があるからこそ、より適した職種の選択が重要になります。ぜひ一度、ご相談ください。

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